理事の新著「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」

理事の新著「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」

理事の星野哲です。
自著の宣伝で恐縮ですが、『遺贈寄付 最期のお金の活かし方』(幻冬舎)が出版となりました。
遺贈寄付とは一言でいえば、公益活動をする団体に、遺産の一部を寄付することです。遺産を活用した人生最後の社会貢献といえます。自身の生きた証をお金に託し、自身の「思い」を次世代のために生かしていく。前回のコラムでも書いたようないま主流の「終活」とは異なり、「つながり」をつくるという意味で、あらまほしき「終活」の一環と考えます。金額の多寡ではなく思いの有無こそが肝心な点だと。
本書から、一部を引用します。

<<社会は「わたしたち」という意識が根底になければ成り立たない。いま、自己責任が過度に強調され、一人一人が分断され、漂流するような「個人化」が進む。より弱い立場の者へ、異質な者へ攻撃の矛先を向けることで、自分の置かれた現状を「よりましなもの」と思い込む。そのことでますますお互いの間を隔てる壁が高くなっていく。「わたしたち」という概念が揺らぎ、引き裂かれている。寄付、なかでも「他者」のためにという「思い」の強い遺贈寄付にはきっと、そんな壁を乗り越える力がある。「わたしたち」を結びなおす、ささやかかもしれないが、大切な一歩になるに違いない。>>

本書は、遺贈寄付することを決めている人や、遺贈寄付をした遺族にインタビューして、「思い」のあるお金が周囲の人や社会を変えていく様子を描いています。同時に、遺贈寄付に関係する法律や税制などについても解説しており、ハウツウ的にも活用できます。
遺贈寄付をするには、多かれ少なかれ、自身の生きてきた道のりを振り返り、これからの社会の姿に思いをはせることが不可欠です。それは必ず、人生の肯定につながるはずです。介護デザインラボの活動とは直接は関係しないかもしれません。でも、最期まで「つながり」を大切にという考え方は通底していると思っています。ご高覧いただければ幸いです。

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