台湾のスピリチュアルケアを視察

代表理事の玉置妙憂です。

1月11日から1週間、台湾に行っていました。今回で3度目となる視察・研修です。

宗教者が実践するスピリチュアルケアに魅せられて、通い詰めています。

ケアの対象は、緩和ケア病棟に入院中の方から施設入居中、在宅療養中の方までさまざま。いずれも「終末期」とされる方々です。

もちろん、ご本人だけでなく、そのご家族もケアの対象となります。

訪問するたびに、その活動範囲が広くなり、勢いが増していることに驚きます。

昨年の利用者数は、なんと、300人近くになっていました。

それぞれの方々を週に1回訪問するとしても、とんでもない数です。

したがって、その訪問数を宗教者と共に支えるボランティアの方々の数も大きく増えていました。

この増加の陰には、非常に高い訪問者の「クオリティ」があります。

訪問する宗教者は臨床宗教師と呼ばれ、1年間のプログラムを受講してからでないと従事することができません。この制度が始まって10年を迎えようとしていますが、認定された臨床宗教師は全台湾でたったの79名です。この数を見ても、どれだけ厳しい選抜をしているかわかるというものです。だからこそ、医療との密接な連携、社会的な承認が成立しているのです。

うっかり「私は日本の臨床宗教師です」と言うと、「おおおおお!」と称賛の目で見ていただいたのですが……お恥しい限りです。

今回の研修で一番印象に残った法師の言葉は「サポートする側の精神的成長なくして患者の心の安定は得られない」です。厳しい自己研鑽があってこそのスピリチュアルケア。

遠くない未来、この台湾スタイルを日本でも実現したいと思っていますが、まずはそこですね。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、精進してまいります。

介護デザインラボのスピリチュアルケアサポーター養成講座は、この台湾の訪問ボランティアを参考にしています。ケアする側をサポートすることで、ケアの質を高めたい。皆さんと共に、歩んでまいりたいと思っています。