第2回講座終了しました

第2回スピリチュアルケアサポーター養成講座を3月24、25の両日、東京都内で開催しました。参加者は26人。介護士や看護師、ケアマネージャー、弁護士、僧侶など様々な形で看取りにかかわる方々で、遠くは長野県や静岡県からのご参加もありました。
2日間計11時間ほどの講座では、死を間近に控えた人に起きる身体的な変化や、がん患者への声掛けの方法、悩みを抱えた方に共感を示すための会話スキルなどを共に学びました。これからの仕事など、参加者の皆さんそれぞれの領域、場面で生かしていただければ主催者として嬉しい限りです。
講座終了後にいただいたアンケートからは、概ねご満足いただいた様子がうかがえ、ありがたいかぎりです。同時に、改善すべき点のご指摘もいただき、こちらもありがたく受け止めております。今後の講座に生かしてまいります。また、ステップアップなどフォロー研修を希望するお声も数多くいただいておりますので、こちらも開催に向けて準備を進めます。
第3回の講座を7月7、8日に今回と同じ東京・秋葉原で開催予定です。詳細はあらためてこのHPなどでお知らせいたします。

玉置妙憂の講義を聴く受講者
2日間の振り返り
班ごとの「学び」振り返りシート(一部画像処理しています)
修了後の記念撮影

 

理事の新著「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」

理事の星野哲です。
自著の宣伝で恐縮ですが、『遺贈寄付 最期のお金の活かし方』(幻冬舎)が出版となりました。
遺贈寄付とは一言でいえば、公益活動をする団体に、遺産の一部を寄付することです。遺産を活用した人生最後の社会貢献といえます。自身の生きた証をお金に託し、自身の「思い」を次世代のために生かしていく。前回のコラムでも書いたようないま主流の「終活」とは異なり、「つながり」をつくるという意味で、あらまほしき「終活」の一環と考えます。金額の多寡ではなく思いの有無こそが肝心な点だと。
本書から、一部を引用します。

<<社会は「わたしたち」という意識が根底になければ成り立たない。いま、自己責任が過度に強調され、一人一人が分断され、漂流するような「個人化」が進む。より弱い立場の者へ、異質な者へ攻撃の矛先を向けることで、自分の置かれた現状を「よりましなもの」と思い込む。そのことでますますお互いの間を隔てる壁が高くなっていく。「わたしたち」という概念が揺らぎ、引き裂かれている。寄付、なかでも「他者」のためにという「思い」の強い遺贈寄付にはきっと、そんな壁を乗り越える力がある。「わたしたち」を結びなおす、ささやかかもしれないが、大切な一歩になるに違いない。>>

本書は、遺贈寄付することを決めている人や、遺贈寄付をした遺族にインタビューして、「思い」のあるお金が周囲の人や社会を変えていく様子を描いています。同時に、遺贈寄付に関係する法律や税制などについても解説しており、ハウツウ的にも活用できます。
遺贈寄付をするには、多かれ少なかれ、自身の生きてきた道のりを振り返り、これからの社会の姿に思いをはせることが不可欠です。それは必ず、人生の肯定につながるはずです。介護デザインラボの活動とは直接は関係しないかもしれません。でも、最期まで「つながり」を大切にという考え方は通底していると思っています。ご高覧いただければ幸いです。